こちらはガイドブックに掲載されている思いますが、サンスーシ公園が広いせいか後回しにされる場所なので、改めて紹介したいと思います。
普領、ホ家好き、第二次世界大戦の歴史に興味がある方、そして世界遺産好き向けです。
宮殿の歴史背景:
1914〜1917年
皇太子ヴィルヘルム(ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世の息子)とその妻ツェツィーリエのために、ツェツィーリエンホーフ宮殿が建てられた
1918年
皇帝が亡命し退位したため、宮殿は国に収用される
1926〜1945年
宮殿は再びホーエンツォレルン家の私有財産となり、夫婦はそこでしばらく暮らす
1945年
ソ連に収用される。ヴィルヘルムとツェツィーリエはバイエルンへ亡命。同じ年にポツダム会談が開催され、その時期にトルーマン大統領が原爆の投下命令書を承認。
現在のツェツィーリエンホーフ宮殿はユネスコ文化遺産として登録されており、博物館になっています。
ちなみにヴィルヘルムとツェツィーリエのお墓はホ城にあります。二人は現在のホ家家長ゲオルク・フリードリヒ・フォン・プロイセンの曾祖父・曾祖母です。
宮殿といっても、あまり着飾っていない可愛らしいお屋敷です。中の様子は公式サイトで確認できます。宮殿自体はそこまで広くないのですが、バスの本数が少ないせいで辿り着くまでに少し時間がかかるので、最初から「ツェツィーリエンホーフもいくぞ!」と予定に組んでおかないと、サンスーシ宮殿とセットで観光するのはかなり難しいです。ポツダム観光は計画的に。
場所はここです:
最寄バス停はHöhenstraßeです。バスの603番が停まります(一方通行なので、帰りも同じバスに乗ってください。一周してポツダム中央駅に戻ります。)
開館時間
火曜日〜日曜日
11月〜3月は10:00〜17:00時
4月〜10月は10:00〜18:00時
※月曜は閉館日。
入場料
①ツェツィーリエンホーフ宮殿のみ:6ユーロ(学生5ユーロ)
②ツェツィーリエンホーフ宮殿+Marmorpalais:8ユーロ(学生6ユーロ)
③ツェツィーリエンホーフ宮殿+Belvedere:8ユーロ(学生6ユーロ)
④「サンスーシ+」19ユーロ(学生14ユーロ)※ザークロ城、シュテルン狩りのお城、Belvedere以外のお城に全て入場できる一日パス
と色々あります。サンスーシ宮殿とツェツィーリエンホーフ宮殿のみ観光するのなら、「サンスーシ+」と普通の入場券(サンスーシ宮殿:12ユーロ(学生8ユーロ))に大した差はないので、「サンスーシ+」のほうがオススメです。
宮殿の中で写真を撮る場合、撮影許可(リストバンド)が必要です。入場券を購入するときに3ユーロで手に入ります。撮影許可は一日中、どこの宮殿でも使えます。
宮殿に入るにはまずショップの横を通り、スタッフがドアを開けてくれるまで待ちます。オーディオガイド(日本語もあります)か普通のガイドが選べますが、ヴィルヘルムとツェツィーリエのプライベートルームは二時間ごと(10時、12時、14時、16時)にガイド付きでしか入れません。
待っている間はショップで時間を潰しておきましょう!
プロイセン関連のショップはどこもだいたい同じですが、ショップによってお土産はちょっと違ったりします。是非ご利用ください。
最後に、ツェツィーリエンホーフ宮殿のどこが魅力的なのか。
1、あまり「宮殿」らしくない宮殿がみられる
2、ホ城に眠っているドイツ最後の皇太子が住んでいた
3、面白い裏話がある(スターリンが暗殺を恐れてポツダム会談中は常に隠し扉の近くに座っていた等)
4、部屋の本棚をよくみると置いてある本が興味深い
5、近くには湖があり、そこにはビール醸造所(食べ物もでます)がある
6、現在は改装中で利用できないが、宮殿にホテルがある(※2017年9月に修理が終る見込み)。
ホテルはとても素敵だと聞きました。改装が終ったら一泊どうぞ。
以下ははれるや様(@kaisoukaisou)にお借りしたお写真です:
(二階のプライベートルームへの階段)
投稿者 rikaleinchen
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