クジャク島

ハーフェル川の南のほうに(ヴァンゼーの近く)「クジャク島」があります。

この島ではクジャクが野放しにされています。

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なぜベルリンにクジャクが?

いまはユネスコ世界遺産であるクジャク島は、17世紀にフリードリヒ・ヴィルヘルム(大選帝侯)がウサギの繁殖地を作り、その後は100年ほど放置されていました。そして、フリッツ親父の甥、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世が当時まだ13歳だった愛人ヴィルヘルミーネとイチャイチャする場所としてしばらく使っていたんだとか…。(フリードリヒ・ヴィルヘルムは「でぶの女たらし」と呼ばれていました。)

ヴィルヘルミーネとの関係が終わってから、フリードリヒ・ヴィルヘルムは1793年にクジャク島を公園に変え、搾乳舎やお城を建てました。

そのお城がこちらです。

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お城は4月1日〜10月31日の間、10時から17:30時まで見学できます(※月曜日は休み)
入場料は6ユーロ、撮影許可3ユーロ

息子のフリードリヒ・ヴィルヘルム3世ルイーゼ王妃(美人なことで有名な方です)と一緒によく夏をクジャク島で過ごしていたそうですが、ルイーゼはクジャク島があまり好きではなかったそうです。フリードリヒ・ヴィルヘルム3世は、シンケルにもクジャク島の建築の依頼をしていました。(個人的には大好きな!大好きな建築家です!ベルリンとポツダムはシンケルの遺産だらけ、といっても過言ではないぐらい!!そのうちシンケルについて少しお話したいと思います。)

フリードリヒ・ヴィルヘルム3世はパリの植物園(当時は動物園よりの植物園でした)に感動し、クジャク島に珍しい動物を置くことを決めました。当時の動物小屋はいまでもあります。

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一方、息子のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世は動物にあまり興味がなく、動物のほとんどをベルリンの動物園に売ってしまいました。唯一島に残った動物がクジャクだったのです。

クジャク島への行き方

まず、ヴァンゼー(Wannsee)からバス218番に乗り、Pfaueninsel(クジャク島)というバス停でおります。降りると、すぐ目の前にフェリー乗り場があるので、フェリーが来るまで待ってください。乗車券(大人4ユーロ)はフェリーに乗るときに購入できます。5分ぐらいであっという間にクジャク島につきます。

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フェリー運航時刻
3月:9〜18時 // 4月:9〜19時 // 5月〜8月:9〜20時 // 9月:9〜19時 // 10月:9〜18時 // 11月〜2月:10〜16時
フェリー以外の帰り道はないので、最後のフェリーに乗り遅れないように時間に注意してください。

クジャク島は割と広いので、何度行っても散歩が楽しいです。道から外れないように歩きましょう。ちなみに島全体で喫煙が禁止されています。

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少し町から外れている場所にあるせいか、天気がよくても観光客は少ないです。ゆっくりとお散歩ができるので、騒がしい都心で疲れたときはここでリラックスするのもいいかもしれません✨

ちなみにクジャクたちは観光客に慣れているせいか、近づいても逃げません。カメラを構えると「ほら、美しい俺様を撮れよ」とありがたいポーズをしてくれます(笑)

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夏は蚊が多いので虫除けスプレーを忘れずに!!

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